人間ドック検査内容

眼底検査

眼底検査とは、瞳孔の奥にある眼底を、レンズを通して観察し、眼底の血管や網膜、視神経を調べる検査です。
網膜剥離や眼底出血、緑内障などの目の病気を調べます。網膜の病気だけでなく動脈硬化の進み具合がわかりますので、高血圧や糖尿病による血管の変化をみるうえで欠かせない検査です。

※散瞳薬を使わず検査を行います。
※検査時間は数分で痛みはありません。

眼圧検査

眼圧検査とは、房水という液体によって保たれている眼球内圧(眼圧)を測定する検査です。 眼圧は健康な目ではほぼ一定ですが、房水の産生量と流出量のバランスが崩れると変動します。 眼圧の高さで、高眼圧症や緑内障、網膜剥離などの目の病気を調べることができます。
※目に圧縮空気を吹きつけて角膜のへこみ具合によって眼圧を測定します。
※器具が直接目に触れることはないので麻酔などの必要がなく、
すぐ行える簡単な検査です。

聴力検査

音は空気の振動で、音波として外耳道に入って鼓膜を振動させ、耳小骨から内耳に伝えられます。
内耳では蝸牛と呼ばれる器官から神経により脳に伝えられます。
聴力検査とは、外耳から耳小骨までの間に原因がある伝音難聴や、内耳から脳までの間に原因がある感音難聴の有無を調べる検査です。

手順

  1. ヘッドホンをつけ片耳ずつ調べます。
  2. オージオメーターという機械から音を発しますので、聞こえたらすぐにボタンを押してください。
※検査にかかる時間は数分です。
※簡易検査のため、防音室では行っていません。ご了承ください。

心電図検査

心臓の筋肉が全身に血液を循環させるために拡張と収縮を繰り返す時、微弱な活動電流が発生します。
それを波形として記録し、その変化から病気の徴候を読み取る検査です。
当施設では安静状態で測定します。

手順

  1. 検査は上半身裸になり仰向けに寝て行います。
  2. 両手首、両足首と、胸に6カ所電極を取り付けます。

※身体を流れる電流を器械で検知するだけで器械から電流を流すわけではありませんから、苦痛は全くありません。
※検査時間は5分程度です。

肺機能検査

肺の容量や空気を出し入れする換気機能を調べるための検査で、スパイロメーターという機械を使って測定します。

手順

  1. まず肺活量を測ります。鼻をクリップで止め、管を接続したマウスピースを口にくわえ、静かな呼吸を数回繰り返した後、一度大きく息を吐き(最大呼気)、次に大きく息を吸い(最大吸気)、再度大きく息を吐きます。
  2. 次に努力性肺活量、1秒率を測定します。まず静かな呼吸を2~3回繰り返した後、大きく息を吸い、一気に強い息を全部吐きます。

※呼吸量はグラフに表れ、1秒間の呼吸量を測り、呼気率を計算します。
※肺の病気の診断、重症度などを調べるのに役立ちます。

経鼻胃内視鏡検査

鼻からカメラを挿入する方法です。

  • 鎮静剤は使用しません。
  • 抗血栓薬内服中の方は、薬の種類によっては実施できない場合があります。
  • 経口内視鏡と違い、嘔吐反射(えずき)が出にくく、鎮静剤の副作用の心配もありませんので、健診では経鼻内視鏡が主流となってきています。
  • 当施設ではまずは経鼻内視鏡を推奨しています(特に、内視鏡検査が初めての方や経口内視鏡検査で嘔吐反射の出やすい方など)。

舌根部にカメラは触れません

手順

  1. 問診で本日の体調、抗血栓剤の内服状況、アレルギー等を確認いたします。
  2. 胃の中の泡を消す液体のお薬を飲んでいただきます。
  3. 鼻腔を広げて通りをよくするために、血管収縮薬を両鼻にスプレーします。
  4. 痛みが出にくいように麻酔のゼリーを入れ、数分間仰向けを保ちます。
  5. 身体の左側を下にして横になっていただき、検査を開始します。
    ※検査中お話しができますので、鼻の痛み等あればお知らせください。
    ※観察時、必要な場合は組織検査を行います。
     抗血栓薬内服中の方は、薬の種類によっては組織検査ができない場合がございます。
  6. 検査時間は5~10分です。

経口胃内視鏡検査

口からカメラを挿入する方法です。

  • 経鼻内視鏡に比べると、カメラが舌根部に接触しやすく、嘔吐反射(えずき)が起こりやすくなります。
  • ご希望により鎮静剤を使用できますが、当施設では安全面から完全に意識が無くなるまでの鎮静は行っておりません。検査当日の体調や緊張の程度で、鎮静効果が得られない場合もあります。
  • 鎮静剤を使用される場合は、当日、車・自転車・バイクの運転ができませんのでご注意ください。

舌根部にカメラが触れるとえずきが起こりやす くなります

手順

  1. 問診で本日の体調、抗血栓剤の内服状況、アレルギー等を確認いたします。
  2. 胃の中の泡を消す液体のお薬を飲んでいただきます。
  3. 咽頭(のど)にキシロカインスプレーで麻酔をいたします。
  4. 鎮静剤を使用される場合は静脈注射を行います。
  5. 体の左側を下にして横になっていただき、マウスピースを咥えていただきます。
  6. 検査中は肩の力を抜き、ため息をつくようにゆっくり呼吸するようしてください。
    看護師がお声掛けとお背中をさすらせていただきます。
    ※観察時、必要な場合は組織検査を行います。
     抗血栓薬内服中の方は、薬の種類によっては組織検査ができない場合がございます。
  7. 検査時間は5~10分です。
  8. 鎮静剤を使用した方は、検査終了後、鎮静剤を覚ます薬を静脈注射いたします。

腹部超音波検査

超音波の発信と受信の機能をもつプローブ(探触子)を腹部にあてて腹部臓器を観察します。
肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓の診断に用いられ、なかでも胆石や胆嚢ポリープ、肝臓の腫瘤などの発見には有用です。
膵臓は身体の深部にあり、見えにくいことがあります。

手順

  • 検査台に仰向けに寝て、腹部を十分に広く出すため、検査着のズボンは腰位まで下げていただきます。
  • 皮膚と超音波を出すプローブとの間に空気が入らないように、腹部にゼリーを塗ります。
  • 技師がプローブを腹部に押し当て、臓器の断面図をモニターテレビで観察します。
    このとき、息を吸って止めたり、吐いて止めたりするように声掛けをします。

※検査部位により横向きや座った姿勢になっていただきます。
※放射線を使用しないので被爆の心配はありません。
※検査時間は10~20分くらいです。

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社会医療法人神鋼記念会 神戸ドック健診クリニック

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